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プログラミング未経験の料理人が、AIに教わって献立アプリを公開するまで【2ヶ月たっても完成していない】

現役料理人がプログラミング未経験からAIに教わり、献立アプリ「なんつく?」を作って公開するまでの実録。かかった期間、AIとのやりとりの実際、そしてAIでもどうにもならなかった壁について正直に書きます。

2026年7月17日(更新:2026年7月17日

プログラミング未経験の料理人が、AIに教わって献立アプリを公開するまで【2ヶ月たっても完成していない】
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先に言っておくと、この記事は「未経験でも1週間でアプリが作れた!」という話ではありません。

大枠ができるまで2週間。公開して2ヶ月たった今も、完成はしていません。それでも、プログラミングを一度も書いたことのない料理人が、自分のアプリを世に出して動かしています。

なんつく? という献立アプリです。冷蔵庫にあるものを入れると、AIが献立を提案します。

これをどう作ったのか、どこで詰まったのか、そして今なにに一番苦しんでいるのか。全部書きます。

きっかけは、仕事帰りの「家でも料理か」

作ろうと思った瞬間を、はっきり覚えています。

仕事で疲れて帰ってきて、ふと思ったんです。**「家でも料理をしないといけないのか」**と。

料理人が何を言ってるんだと思われるかもしれません。でも、一日中厨房に立って帰ってきた後の「今日の晩ごはん、何にしよう」は、仕事の料理とはまったく別の疲れ方をします。店では食材も方向性も決まっている。家の献立は、ゼロから自分で決めないといけない。決めることそのものがしんどいんです。

ChatGPTに聞けば献立は出てきます。ただ、前の記事にも書いたとおり、毎回「冷蔵庫にはこれがあって、こういう方向で」と前提を説明するのが面倒でした。

だったら、それ専用の道具を作ればいい。そう思いました。

最初にやったことは「ChatGPTに聞く」だけ

プログラミングの知識はゼロです。何から始めたかというと、ChatGPTにそのまま聞きました。

アプリってどうやって作るの?

本当にこれだけです。教材も買っていないし、スクールにも行っていません。

返ってきた説明の大半は理解できませんでした。それでも「何が分からないか」を聞き返し続けると、少しずつ輪郭が見えてきます。分からない単語が出るたびに「それは何?」と聞く。料理を覚えたての頃、先輩に「ミルポワって何すか」と聞いていたのと同じです。

実際の作り方:ChatGPTに設計させて、Claude Codeに作らせる

やり方が固まってからは、こういう分業にしました。

  1. ChatGPTに「こういうものが作りたい」と日本語で伝える
  2. ChatGPTに、開発用AIへの指示文(プロンプト)を書いてもらう
  3. それを Claude Code(コードを書いてくれるAI)に投げる
  4. できたものを見て、直したいところをまた伝える

つまり、私はコードを一行も書いていません。やりたいことを日本語で言語化するのが私の仕事で、実装は全部AIの仕事です。

大枠はこの方法で約2週間でできました。ここだけ聞くと簡単そうに見えますが、実際は次のような壁にずっとぶつかっていました。

詰まったところ:AIが何を言っているのか分からない

一番苦しかったのは、エラーそのものではなく、AIの説明が理解できないことでした。

AIは丁寧に説明してくれます。でも、その説明に出てくる言葉がすでに分からない。「デプロイ」「環境変数」「API」。分からない言葉を調べると、その説明にも分からない言葉が出てくる。この無限ループで、何度も手が止まりました。

もうひとつ困ったのが、AIの種類が多すぎることです。ChatGPT、Claude、Gemini。同じ名前でも有料と無料がある。コードを書くならどれがいいのか、そもそも何が違うのか。始める前の情報収集だけで疲れてしまう。この「選べない問題」は、未経験者にとってかなり大きい壁だと思います。

私の結論はシンプルで、「考える相談はChatGPT、コードはClaude Code」と決めてしまって、他を見ないことでした。比較検討は、動くものができてからで遅くありません。

2ヶ月たった今、一番の挫折は「集客」

正直に書きます。アプリは動いています。でも、使ってくれる人を集めるのが、作ることの何倍も難しい

コードはAIが書いてくれます。エラーもAIが直してくれます。でも、AIはお客さんを連れてきてはくれません。SNSで発信しても、そう簡単には見てもらえない。「作れば使ってもらえる」は、幻想でした。

これは料理と同じだと今は思っています。うまい料理を作ることと、店に客が入ることは、別の技術です。作る技術はAIで大幅にショートカットできるようになった。だからこそ、残った「届ける」部分が本当の勝負どころになっている。今はそこを勉強しながら、もがいている最中です。

完成していない、と冒頭に書いたのはそういう意味です。機能はまだ増やしたいし、使ってくれる人ももっと増やしたい。アプリ作りはリリースがゴールではありませんでした。

料理人だから譲れなかったこと

作る過程で、ひとつだけ絶対に譲らなかったことがあります。

自分の調理の知識をAIに学ばせて、それを土台にレシピを出させることです。

AIに献立を頼むと、それらしいものは出てきます。でも現場の目で見ると「その組み合わせはやらないな」というものが混ざる。だから、自分が10年で覚えた理屈——火の入れ方、味の組み立て方——をアプリ側に仕込んで、その枠の中で提案させるようにしました。

ここは未経験でも譲る必要のない部分です。コードは書けなくても、自分の専門知識は自分にしか出せません。むしろ、そこがあるから「AIに全部作ってもらったアプリ」ではなく「自分のアプリ」だと言えるのだと思います。

未経験の人がやるなら

2ヶ月やってみての、正直な感想です。

やりたいことがある人には、いい時代になりました。 少し前なら、アプリを作るには何十万円の開発費か、何年もの勉強が必要でした。今は、ChatGPT Plusの月3,000円程度から挑戦できます。失敗しても失うのは月数千円と時間だけ。この安さは、挑戦のハードルを根本から変えていると思います。

ただし、「楽に作れる」とは言いません。分からない言葉の無限ループはしんどいし、作った後には集客というAIが解決してくれない壁が待っています。

それでも、「疲れて帰った日の献立を考えたくない」という自分の不満を、自分の手で道具にできた。この経験は、想像していたより大きいものでした。何を作るかのタネは、たぶん誰の日常にも転がっています。

まとめ

  • 未経験でも、AIに聞きながらアプリは作れる(大枠2週間)
  • コードは書かなくていい。やりたいことを日本語にするのが人間の仕事
  • 分からない言葉の無限ループは通過儀礼。聞き返し続ければ抜けられる
  • 作った後の集客はAIが解決してくれない。ここが本当の勝負
  • 自分の専門知識を仕込めば、それは「自分のアプリ」になる

道具はもう揃っています。あとは、自分の中のどの不満を形にするかだけです。

#アプリ開発#独学
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