ChatGPTのカスタム指示、料理人が使ってみた設定例|毎回の説明がいらなくなる
ChatGPTのカスタム指示に何を書けばいい?現役のフレンチ料理人が実際に設定している中身を公開します。肩書き、専門用語の扱い、そして自分が学んできた調理理論を覚えさせる設定。設定のいちばんのコツ「朧げでもいいからとりあえず話す」まで正直に。
2026年8月1日(更新:2026年8月1日)
ChatGPTを使い始めた頃、毎回「私はフレンチの料理人で、専門用語は分かるので…」と、同じ前置きを打ち込んでいました。地味に面倒でした。
それがカスタム指示を設定してから、まるごと消えました。今日は、料理人の自分が実際に何を設定しているのか、中身をそのまま公開します。
カスタム指示とは
かんたんに言うと、毎回の前置きを、あらかじめ保存しておく設定です。
「自分がどういう人間か」「どう答えてほしいか」を一度書いておくと、以降の会話すべてに反映されます。毎回説明しなくても、ChatGPTが最初から分かった状態で話し始めてくれる。それだけの機能ですが、使い倒すほど効いてきます。
私が実際に設定していること
私が入れているのは、大きく3つです。
① 「フレンチ料理人・歴10年」という肩書き
まず、自分が何者かを書いています。フレンチ・イタリアンの現場で10年やってきた料理人だ、と。これだけで、返ってくる答えのレベル感が「料理を分かっている人向け」に寄ります。
② 専門用語は分かるので、噛み砕かなくていい
次に、専門用語はそのまま使っていいと伝えています。こっちからも専門用語で話すし、向こうも噛み砕かなくていい。初心者向けの説明を毎回されると、かえって遠回りなので、ここは最初に外しておきます。
③ 自分が学んできた調理理論を、覚えさせている
そして、これがいちばん効いている設定です。自分がこれまで現場で学んできた調理理論を、覚えさせています。
火入れの考え方、味の組み立て方、自分なりのセオリー。素のChatGPTは「ある程度分かっている人」の一般的な答えしか出しませんが、自分の理論を土台に入れておくと、そこを基準に考えてくれるようになります。
変わったこと:その理論をベースに考えてくれる
設定して何が変わったか。ひとことで言うと、私が教えた理論をベースに考えてくれるようになりました。
しかもこれは、料理の話に限りません。料理でも、それ以外の相談でも、私の考え方の癖を踏まえた上で返してくれる。汎用の一般論ではなく、「あなたならこう考えますよね」という前提で話が進む。この“土台が共有されている感じ”が、いちばんの変化でした。
いちばんのコツ:朧げでもいいから、とりあえず話す
最後に、設定するときのコツを1つ。いちばん大事なやつです。
朧げでもいいから、とりあえず話すこと。
理論を覚えさせると言うと、「ちゃんと完璧に言語化してから書かないと」と身構えてしまいそうですが、その必要はありません。むしろ逆で、モヤッとしたまま、とりあえず話してしまえばいい。 そうすると、向こうが要約してくれたり、「これはこういう意味ですか?」と質問し返してくれたりします。
そのやりとりを通じて、自分でも曖昧だった理論の輪郭が、だんだんハッキリしてくる。これはプロンプトを練習して分かったことともつながっていて、完璧に整えてから渡すより、下手でも渡して往復するほうが、結局早い。カスタム指示も、一度で完成させようとせず、使いながら育てていくのがいいと思っています。
まとめ
- カスタム指示=毎回の前置きを保存しておく設定。同じ説明を打つ手間が消える
- 私の設定は3つ:①フレンチ料理人・歴10年 ②専門用語はそのままでいい ③自分の調理理論を覚えさせる
- 変わったのは、教えた理論をベースに考えてくれること。料理でも、それ以外でも
- コツは朧げでもいいからとりあえず話す。向こうが要約・質問してくれて、自分の中の輪郭も出てくる
カスタム指示は、AIに「自分専用の下地」を作る作業です。道具として使い倒すほど、自分の手に馴染ませていく——その第一歩として、ちょうどいい設定でした。まだ触っていない人は、まず肩書きの一行からでも入れてみてください。
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